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時計修理技術者コラムVol.44 ブレスレット・ベルトの取り付け方法

時計修理技術者コラムVol.44 ブレスレット・ベルトの取り付け方法

ブレスレット・ベルトの種類

腕時計は、時計本体部分(ケース、ミドルケース)と腕に取り付ける部分に分かれています。
取り付け部分は、金属製のブレスレットや革ベルト、ラバーなど、様々な素材が存在しますが、今回は取り付け方法について紹介していきます。

1.バネ棒

1番スタンダードな取り付け方法で多くの時計がバネ棒で取り付けられています。
筒状のパイプの中にバネが入っていて、そのバネで両出口にあるピンを突っ張る構造になっています。
取り付けと取り外しが容易で、長さや太さが非常に多岐に展開しているため、多くの取り付け口に対応ができます。
長期間使用すると曲がり、折れなどの損傷が起こる場合があります。

ロレックスバネ棒

ロレックス/エクスプローラーⅡ/16570

様々なバネ棒

様々な形状のバネ棒があります。ラグ幅に合わせる「長さ」と、ブレスレットやベルトの通し穴にあわせて「太さ」を選びます。ラウンド型ケースのモデルに使用されるバネ棒は、ケースの形状に合わせて曲線のバネ棒を使用したりします。

曲がったバネ棒

バネ棒は使用によって曲がったり、先端のピンが折れてしまうことがあります。バネ棒に必要以上の力がかからないように、ブレスレットの長さに余裕を持たせたり、衝撃を与えないようにする必要があります。

2.ピン・パイプ

パイプとピンを使用して固定する方法です。パイプとピンにはそれぞれくびれ(溝)がつけられていて、パイプとピンのくびれが合わさった箇所で固定されます。
構造が単純で比較的安価に作成でき、様々なサイズに対応できますが、汚れや汗による経年劣化で、さびなどによる腐食や、金属疲労による割れが起こり、抜けやすくなってしまうことがあります。

新品ピンパイプ割れたパイプ

新品のピン・パイプ(左)と経年劣化により割れてしまったパイプ(右)です。

3.ネジ止め

ケースとブレスレットを専用のネジで固定する方法です。大型の時計に多く採用されています。外れにくく作られていますが、ネジ自体に装飾されていたり、専用に製作されているものが多く、汎用品では代用できず、紛失の際はメーカーでしか修理できない場合があるので使用する際は緩みが無いか注意が必要です。

ロングアイランド

フランクミュラー/ロングアイランド/902QZ

エルゴン

ブルガリ/エルゴン/EG40S

外装のトラブルを防ぐためにも定期メンテナンスを!

どれだけ堅牢に作られた部品も、経年劣化や腐食には勝てません。ブレスレットが外れてしまうことで落下などの大きなトラブルに遭わないように、定期メンテナンスは欠かさず行いましょう!

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