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時計修理技術者コラムVol.5 自動巻の巻き上げ効率~ローター真編~

時計修理技術者コラムVol.5 自動巻の巻き上げ効率~ローター真編~

定期メンテナンスのススメ・部品の摩耗

機械式の時計を永く使うには定期メンテナンスが欠かせません。その中でも自動巻きのお時計をお持ちのお客様から「着けていてもすぐに止まってしまう。」、「夜外して朝には止まっていた。」などのご相談を非常にたくさんいただきます。なぜそのような状態になってしまうのでしょうか?今回はロレックスのお時計を例にとって自動巻きの仕組みと部品の摩耗についてご紹介いたします。

自動巻の仕組み

ローター1ローター2

自動巻で重要な役割を担っているのがローターです。ローターは半月型でおもりの役割をし、回転することでゼンマイが巻き上がります。
着用していると腕の動きに連動してゼンマイが巻き上がるため、使用中はゼンマイを手巻きする必要がありません。

ロレックスのローター

新品ローター1新品ローター2

現在流通しているロレックスの時計のほとんどに自動巻きの機構(パーペチュアル機構)が搭載されています。ローターは自動巻きの機構で非常に重要な部品で、ムーブメントの中でも大きな部品です。十分な巻き上げ効率を確保するために、大きなローターをスムーズに回転させる必要があります。しかし、大きなローターを支えている軸(ローター真)には非常に大きな負担がかかっています。

新ローター真1

状態良好のローター真。

新ローター真2

新品のローター真です。
摩耗や傷は一切ありません。

悪ローター1悪ローター2

使用に伴い、汚れやさびが発生したローターです。

悪ローター真1

ローター真部分の油が乾いた状態のローター真です。
ローター真の周辺に赤い錆や、ローター真が削れたことによって発生した鉄粉が付着しています。

悪ローター真2

先端が激しい摩耗により細くなってしまったローター真です。交換が必須になります。
この状態まで経過してしまうと、ローターを適正な位置で支えることができず、ムーブメントや、裏蓋に擦れてしまう症状が起こります。(時計を振るとカチカチと異音が鳴るようになります。)
ムーブメントや裏蓋に擦れている状態での使用が長く続くと、擦れて傷がつくだけではなく、大量に鉄粉が発生し、他の部品も痛めてしまう可能性があります。

擦れたムーブ

ローターが擦れて傷ついたムーブメント。

高額なメンテナンス費用を避けるためにも……

メンテナンス

「最近遅れるようになった。」、「以前より止まるのが早くなった。」その他内部異音など、具体的な症状が見える場合はもちろん、そうでなくても意外と時計内部の摩耗や劣化が進行していることもあります。
大切なお時計を永く使っていただくためにも、ぜひ定期的なメンテナンスをお勧めいたします!

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