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時計修理技術者コラムVol.67 ロレックスのキャリバーの歴史と変遷

時計修理技術者コラムVol.67 ロレックスのキャリバーの歴史と変遷

ロレックスのキャリバーの歴史と変遷

機械式時計にはモデルによりそれぞれ異なるムーブメントが入っています。

カレンダーの有無、3針とクロノグラフで内部の機構も変わってきます。

今回は歴史あるロレックスのムーブメントについてモデルごとのキャリバーと特徴について紹介していきます。

ムーブメントとは

時計の機械部分の総称を指します。

時間を正確に刻み、日付などを動作させる役割を担っています。
機械式ムーブメントとクォーツ式ムーブメントがあります。

キャリバーとは

キャリバーとはムーブメントの型式番号やシリーズ名の事を指し、製造年代や機能、世代によって分かれています。

つまり、ムーブメントは時計を動かす機械部分(実体)全体を指し、キャリパーはそのムーブメントの設計・型番(名前)を指します。

ロレックスキャリバー種類・特徴

キャリバー3桁台(1950年代~1960年代中頃まで)

キャリバー モデル 特徴
Cal.620/630 オイスターパーペチュアル 初期パーペチュアル
Cal.700/710/740/750 プレシジョン
手巻きオイスター
バブルバック用(防水)・厚型
Cal.727 デイトナ 手巻きクロノグラフムーブメント

キャリバー1000番台(1950年代中頃~1970年代)

ROLEXキャリバー1570

キャリバー モデル 特徴
Cal.1030 サブマリーナー(初期)
エクスプローラー
オイスターパーペチュアル
完全自社設計・薄型名機
Cal.1035 オイスターパーペチュアル 1030改良型
Cal.1036 オイスターパーペチュアル
サブマリーナ
エクスプローラー
1030改良型
Cal.1065 デイトジャスト
オイスターパーペチュアルデイト
ロレックス初期のデイト付き自動巻き
Cal.1080 オイスターパーペチュアル センターセコンド
Cal.1210 オイスターパーペチュアル 1080系をベースにしたスモールセコンド仕様
Cal.1520 オイスターパーペチュアル
エアキング
サブマリーナ
堅牢・整備性良
Cal.1530 サブマリーナ
エクスプローラー
エアキング
1520の改良版
Cal.1560 サブマリーナ
エクスプローラー
デイトジャスト
GMTマスター
オイスターパーペチュアルデイト
耐久性・高精度
Cal.1570 サブマリーナデイト
デイトジャスト
シードウェラー
オイスターパーペチュアルデイト
耐久性が高くCal.1575 につながる“デイト系の祖先
Cal.1575 GMTマスター
サブマリーナ
デイトジャスト
1570系のデイト付き完成形
Cal.1580 ミルガウス 強耐磁

キャリバー3000番台(1970年代中頃~)

ROLEXキャリバー3135

キャリバー モデル 特徴
Cal.3035 サブマリーナデイト
シードウェラー
デイトジャスト
初クイックチェンジ(瞬時日送り)
Cal.3055 デイデイト 曜日+日付
Cal.3075 GMTマスター クイックチェンジ(瞬時日送り)
Cal.3085 GMTマスターⅡ
エクスプローラーⅡ
GMT針独立調整可能
Cal.3000 エクスプローラー
エアキング
サブマリーナ
薄型・1500系の進化版で高精度
Cal.3055 デイデイト 曜日+日付
Cal.3130 サブマリーナ
オイスターパーペチュアル
エクスプローラー
エアキング
Cal.3000を進化版
耐久性・精度安定性が大幅に向上
Cal.3131 ミルガウス
エアキング
高い耐磁性と堅牢性
Cal.3135  サブマリーナデイト
シードウェラー
ヨットマスター
デイトジャスト
ターノグラフ
耐久性と安定した精度
約30年以上採用されたロングセラームーブメント
Cal.3155 デイデイト Cal.3135の進化版
デイデイト専用に開発されたムーブメント
曜日と日付を独立して早送り可能
Cal.3185 GMTマスターⅡ
エクスプローラーⅡ
Cal.3085の後継モデルでGMT完成形
Cal.3186 エクスプローラーⅡ Cal.3185の後継モデル
耐磁性・安定性・精度が大幅に向上
Cal.3230 サブマリーナ
エクスプローラー
オイスターパーペチュアル
エアキング
3130の後継モデルで高効率・高耐磁
Cal.3235 サブマリーナデイト
シードウェラー
デイトジャスト
ヨットマスター
3135の後継モデル
高精度・高耐磁
Cal.3255 デイデイト デイデイトの為に開発された最高位ムーブメント
Cal.3285 GMTマスターⅡ
エクスプローラーⅡ
高精度・高耐磁

キャリバー4000番台(1980年後半~)

ROLEXキャリバー4130

キャリバー  モデル 特徴
Cal.4030 デイトナ ロレックス初の自動巻きクロノグラフ
ゼニス社のエルプリメロ改良ムーブメント
Cal.4130 デイトナ ロレックス初の完全自社設計・製造クロノグラフムーブメント
Cal.4131 デイトナ 4130の後継モデル
エネルギー効率と耐磁性を高めた脱進機構を採用

キャリバー9000番台(2010年~)

ROLEXキャリバー9020

キャリバー モデル 特徴
Cal.9001 スカイドゥエラー ロレックス史上最も複雑なムーブメント
年次カレンダー+GMTを搭載
Cal.9002 スカイドゥエラー 9001の後継モデル
エネルギー効率と耐磁性を高めた脱進機構を採用

キャリバー1000番台 レディースサイズに採用(1950年代~1960年ごろ)

キャリバー モデル 特徴
Cal.1210 オイスターパーペチュアル 小径ノンデイト
Cal.1215 オイスターデイト 1210の派生版で、日付表示機能が追加
Cal.1225 オイスター
デイトジャスト
プレシジョン
1210,1215の後続モデル
耐久性が向上

キャリバー2000番台 レディースサイズに採用(1980年代中頃~)

ROLEXキャリバー2235

キャリバー モデル 特徴
Cal.2130 オイスターパーペチュアル 小型のムーブメントながら、高精度・高信頼性
Cal.2135 デイトジャスト
ヨットマスター
2130よりやや小さめの作り
Cal.2235 デイトジャスト
ヨットマスター
2130,2135の後継モデル
精度・耐久性・利便性を向上
Cal.2236 デイトジャスト
ヨットマスター
2235の後継モデルで精度と耐磁性を強化
Cal.2232 オイスターパーペチュアル 2236と同世代の技術を採用しつつ、さらにコンパクトなケース向けに最適化

まとめ

今回はロレックスのキャリバーの歴史をご紹介させていただきました。
ロレックスのキャリバーは、ブランドの技術力と哲学を象徴する重要な要素です。
長年にわたり実用性を最優先に設計し続け、研究開発によって生み出されたムーブメントは、
高い精度・耐久性・信頼性を兼ね備え、日常使いの実用時計として世界中で高く評価されています。
こうした技術革新が長く愛用出来る機械式時計としての価値を支えている要因とも言えます。
今後も改良され続けていくロレックスですが、時計を選ぶ際はデザインやモデルだけではなく、
搭載されているキャリバーにも目を向けてみるのも1つの時計の選び方として良いかもしれません。

参考)ロレックス公式サイト

WATCH COMPANYのロレックス修理実績

ロレックス(ROLEX) オーバーホール・修理サービス料金

その他の修理実績

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